クリードⅡ(CREEDⅡ)の感想、ネタバレ
スタローン・ファンである僕は公開日(11日)の金曜からソワソワしつつ三日間我慢してやっと月曜に鑑賞。
1回目の予告以外はみないで出来るだけ情報シャット・アウトして挑んだのですが、冒頭がドラゴ親子の描写からはじまるとは!そこからもう目が離せない離せない
と長々と書くつもりはないので単刀直入にいうと、
”ロッキーが出来なかったことをドラゴ(イワン)がやる。”
もう、これに尽きる。
あのタオルでもう涙腺崩壊。
ロッキーの魅力の一つは
”試合に勝利することだけではない"
ところ。
それをドラゴ親子を通じてああいう風に描くとは!
ロッキーシ・リーズの集大成としてはもうこれでいいと思う。
CREEDのタイトルでありながらロッキー8でもある。
正直なところアドニスの存在は今回はかなり霞んでしまっていた。
彼なりに頑張ってはいるけどね。
彼の憤りとか色々わかるよ、わかる
だけど、これまでのシリーズをみている故にロッキーとドラゴに注目せずにいられない。
ロッキー4の時のようにドラゴのセリフは少ないが30年を経たあの表情だけで大いに伝わってくるものがある。
いろんな意味で破壊的な作品である”ロッキー4”の作品としての立ち位置をここまで変えてしまうことになるとは!!
演出的に最終試合の後、アドニスやロッキーとドラゴ親子のコミュニケーションは一切なく終わらせてるところがいい。
不要な大団円的ななラストでなく良かった。
イワンがビクターと一緒に並走してるショットだけで十分。
ロッキーは息子と再会し、アドニスは家族でアポロにお墓参り。
もうこれで僕の中でロッキー・シリーズは終わりでいいと思った。
1でのアポロとの出会いから
2でのロッキーの結婚、
ビクターとの再戦はロッキー3を彷彿とするし、父親代わりとも言えるミッキーの死。
4はアポロを失い、もちろんドラゴの登場。
では5は実の息子との関係、
6でロッキーが自分のために戦いを選ぶ物語なわけで・・・
孤独になったロッキーをある意味救ったのは一作目でのアドニス・クリード。
ロッキー・タイトルの6作での存在感がクリードIIを飲み込んでしまった。
クリード・シリーズはまだ続くのだろうか。
これからが映画のクリード・シリーズとしての本当の闘いが始まるのだと思う。